藤田晋さんの書籍「起業家」を読んで

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藤田晋さんの書籍「起業家」を読んで

私のブログでは、度々、記載していますが、藤田さんの著書は全巻読んでいます。
特に私が24歳で読んだ初出版の「ジャパニーズドリーム」は、私の心の書。

今回の書籍では、起業時代から、ホリエモンとのライバル関係。
「株主や外部の声、自分のやり方は正しいのか?」

孤独な決断の結果は、歴史しか証明してもらえない。
そんな経営者の不安や葛藤を赤裸々に書いてありました。

ただし、そんな憧れだったサイバーエージェントグループの片隅で働くことができました。
今回の書籍「起業家」を読むと、学ぶべき点も多くあります。

著書の中にも記載されていた、
プロパーの育て方、中途採用や辞職による企業損失について
昨年は、過去最大の収益を出したサイバーエージェントですが、
今回の書籍やブログの中にて、

藤田さん 「変動の激しい、ネットのメディア事業は、麻雀のように牌を揃えるまでは投資。
しかし弱い牌となれば勝負せずに撤退する」

という事業撤退の方針のもと、縮小(倒産)した子会社もあり、優秀な人材も消えていきました。

半年ちかく開発しリリースしたアプリが、世に出て2か月経たずに撤退へ。
そんな職場環境にいたのも、私でした。
自分が関わったアプリの末路は、とても悲しくなりました。

事前の計画で避けれたはず…。

アプリの魅力は別物として、売れない理由の分析はしてました。
今回は、守秘義務として記載を控えますが…。

スピードが命と考えるITメディアだからこそ、若手リーダーには出来ない不足部分のフォロー、
経費への甘えは、捨てることが必要だと思います。

厳しさを知る人間には、経費のありがたみが理解できても、
厳しさを知らない人間は、守られていることが当然だと感じてしまう。

その感覚の差が次第に、殺伐な職場環境となっていたと思います。
(著書の中では、度々、外部の中途社員が毒素になったことが記載されています)

20代の責任者は、事業目的、主旨、得られる効果の主軸の戦略が明確に無い指示系統だと、
失敗に対して、何が悪かったのか?は把握できません。
おそらく何故?赤字になったのか?を聞いても、わからない点が多いかもしれません。

つまり失敗から学ぶ。PDCAのサイクルを回せないと、企業としての財産が残らない気もします。

30代世代が頑張らないと

今の日本の社会全体では、30代は、マネージメント能力の高い人材層が少ない気もします。
これに関しては、TV討論、書籍でも述べられてはいます。

「今の若者が出世を望まない」という同じ課題。
これは社会全体に感じます。確かに、今の正社員は不景気もあり、保守的になる傾向も理解できます。
元気に暴れられるフィールドが欲しいと考えているのに、履歴書書類でポイっと片づけられる。
面談にこぎつけるまで、本当に大変な年齢に突入したと考えます。

 

若手を育てることについて考える

採算意識や危機管理、マネージメントへは経験が浅いため弱いが、
それを乗り切れるスーパーマン的なセンスを、伸びるか見定めきれないプロパーに期待するのは厳しい。

スーパーマン(エース)を育てるには、周囲をサポートし、己もサポートされる仁徳。
そのギブ&テイクを築くのは、難しいなぁと自分を振り返って思ったりもします。

このエースを育てることが、会社を強くするのも理解できます。
私もプロパー時代は、2年目で大きなプロジェクトを任され、チャレンジさせてもらいました。

当事者意識も強くなるし、採算の考え方も学ばせてもらいました。
チャンスをもらえてトップの売上を出した。その自信は財産になりました。

プロパーを主軸にしても良いと思うし、若さは武器。
ただ、幅広い年齢層、技術者をまとめるには、若者には心の負担は大きいのかもしれない。

それをサポートできるのは、気配りできる年上のフォローだと思う。
チームで考えると、それぞれ個々の役割が大切だと思います。

企業として「人を大切にする」ということ

多くの職場を体験してきた私からみると、
人材流出を危機と感じる藤田さんの経営者としての感情は痛いほどわかりました。

人の使い方、育て方で、輝かしい人材を残せると考えているはずなのに、
昨年のサイバーグループも撤退ルールにより、多くの素晴らしい人材が流出してしまった。
それは悪い噂にもなり、負の連鎖になってしまう。

私は、それに加えて、社会的理念が大切だと思います。
今の若者は、不況や災害を乗り越え、厳しい就職を考え抜いたためか、

「世の中のためになりたい!」「そのために起業したい」と考える人も増えたと聞きます。
このままの日本だとヤバイ!という危機感を実は、肌で感じている人も多いからだと思います。

社長の背水の陣

書籍後半で述べられていたのは「アメーバ―」事業について。
社内、社外の反響を乗り越えて、成功を治めるまでの苦悩が綴られています。

その成功の陰には、社長が他人任せにしていた事業を、本気になる体制を整えたこと。
自分の退任も公言し、社長業務を他に任せて、事業開発に没頭した2年間が綴られていました。

私の感覚からすると、事業の成功には、企画を生んだ人の情熱で先導していく。
これは当たり前のことに思えても、実は経営という立場に入ると、
技術やプロジェクトリーダーをする余裕がない。
他人任せにする難しさ、その環境をつくることは難しいこと。

最後に、幻冬舎の見城さんに教わった言葉が、刺さったと記載されていましたが、
私にも、企画プランナーには刺さるなぁーと思いました。

そう企画を生んだ本人が育てるには、周囲に反対されても自身で押し切る必要があるんですよね。

全ての創造はたった1人の『熱狂』から始まる

サイバーエージェントは、藤田さんの近くで働いてみたいという願望は今でもあります。
起業家・藤田さんの考え方&生き方は大好きで、尊敬しています。

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